9月に入って少し朝夕が涼しくなりましたね〜
このままコロナが下火になってくれるのを待つ日々。
最近、比較的年齢が若いかたの相談が増加傾向なのです。
特に、20〜30代の排卵障害や月経不順のお悩み
体外受精で採卵数も少なくなかなか結果がでにくい
の背景には
多嚢胞卵巣症候群(PCOS)が原因となっていることが多いと感じます。
いざ!体外受精で採卵へ、となりAMHを測定すると
やはり高値( AMH10以上のかたも)💦で
低刺激での採卵が基本となります。
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〜AMHの基本のキ〜
AMHは卵巣のなかに残存する原始卵胞の数を反映しますが
高ければ卵巣機能がよい!というわけで決してなく・・・
高すぎると逆に、卵胞が成長しにくくなり
採卵まで日数がかかったりしてマイナスの要素が増えてきます。
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また、、高AMHのかたは
採卵後の OHSS(卵巣過剰刺激症候群)も心配な要素です。
OHSSは、採卵したのち、卵巣が腫れやすい状況になり、
お腹に水が溜まりやすくなります。
その水は、血管内の水が血管外にしみでてくるので、血液がどろどろし
血栓も生じやすい状況にもなるので注意が必要です。
(多嚢胞性卵巣のかたが全てそうなるわけでは決してありません。)
そんな状況を避けるべく採卵方法は
強い刺激でたくさん採卵をしないように調節している
ということにもなります。
それでも、体外受精のときは少しでも多く、
一個でも多くの、卵胞が採れてくれると嬉しいのが人情ですよね💦
そんな時の採卵の誘発方法、しかも、比較的新しいやりかたが
PPOS法 (Progestin-primed Ovarian Stimulation)です。
他の誘発方法との決定的な違いはなによりも
「卵巣刺激の際に 黄体ホルモン剤 を併用すること」です。
意外でしょ!?
(黄体ホルモン補充と言えば、移植のときだけ!と私も思っていました。。)
採卵周期の3日目より、ルトラールなどの黄体ホルモン剤を服用しながら、
かつ、hMG注射で卵胞を増やしてゆく。
そのメリットは以下です。
1)黄体ホルモンがブレーキとなるので、低刺激法やアンタゴニスト法などを行うとき、排卵してしまう心配が少ない。
(通常は排卵を止めるためにアンタゴニストを使用)
2)アンタゴニストよりも安価
3)( PCOでも)条件に合えば多くの卵胞が育つ
そして
※黄体ホルモンを刺激のときに使用すると新鮮杯での移植はできなくなる。
※それでもOHSSになりそうな時は、採卵後のカバサールの服用でOHSSを予防可能。
少しづつ、この手法も適応のかたに行われているようですが
うちのお客様でもまだ少数のかたのみ。
また治療成績などわかってきたらお伝えしますね。
✴︎
⭕️出会い⭕️
つい2週間ほど前、懐かしき再会がありました!
4年前に漢方カウンセリングに通ってくださっていてKさん(40代)が
突然、薬局にお顔を見せてくださったのです
ちなみに、、
治療の結果だけでいうと
Kさんは不妊治療にて、子供を授かることが叶いませんでした。
4年前はご夫婦でも何度かカウンセリングに来店くださり
治療では着床したこともありました。
Kさんには忘れることができないエピソードがたくさん私の記憶に刻まれています。
ご趣味であるレース編の手作りの貴重なお品をプレゼントしていただいたこと✨
治療がうまく行かず苦しい表情をされているときも帰り際には
いつも、頑張って明るい顔で「ありがとう」と伝えてくれたこと😭
治療をやめた直後、私宛にくださったメールの文面が忘れられず
またいつかお会いしたいとずっと思っていたこと。
そのメール📩は、
今後の人生は、二人で仲良く旅行をしたり、
丁寧にご飯を作ったりしながら生活を楽しみますという言葉とお礼が・・・
だから、、突然お店に来てくださった時は
お客様の名前をいつも忘れてしまう私が(ごめんなさい・・)
すぐにお名前を思い出し嬉しさの再会となりました。
彼女は4年後はさらに笑顔がやさしくって素敵に輝いておられました
時に、知人の不妊治療の相談も受けるとのこと。
そのときは、
「自分の考え、人の考えも大事だけれど、旦那様の考えは?
夫婦で決めることが大切だよ」
とアドバイスしておられると聞きました。
Kさんのように、妊活していた時期も
夫婦のことを見直す大切な時間だったと振り返り
いまも仲良く過ごしておられるのはやはり嬉しい。
(訪ねてきてくれたことも!!)
この場をお借りしてあらためてお礼申し上げます。
Kさんからいただいたレース編み、
2つもあって!
どっちもわたし、大切に自宅で使っているのです。
紅花の花瓶敷に。保存している JAL機内誌、SKYWARDのバックナンバーと。
こちらはピンク💓
友人にもらったバースデープレゼントのハーブの香水と一緒に。
妊活カウンセリングを行うようになって私もはや15年。
いろんなご夫婦との出会いがあります。
忘れられない出会いがあります。
授かったのちもお付き合いが続く場合も、
私の人徳のなさやお客様のニーズもあり
それっきりになる出会いももちろんあります。
深くつながるご縁もありがたく
通り過ぎてゆくご縁も、またありかと。
その時に私が何かの励みやプラスになれたら嬉しきこと。
そして私もまた、みなさまが頑張っている姿から
いつもお力をいただいていることを、お伝えしたくて。
9月もまた漢方カウンセリングでお会いしましょう!!
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【お盆休み】
15〜16日はお盆休みをいただきます🙏
✴︎
妊活のお客様のなかには、
40代中盤、そして、中盤以降のかたもいらっしゃいます。
基礎体温を見ていて、
(お〜 がんばっておくれ〜〜)
と思うのは、低温期が下がらず高温期との差がなくなってくること。
東洋医学的には「陰」のうるおいが無くなり、
陰虚となり、体のほてりも多々訴えられたりします。
すると(西洋医学的にはFSHが高くなり)
卵胞が成長しにくくなってしまうのです。
そして、この陰陽の繰り返しの営みがどんなに大切なことだったか
低温気である「陰」の時期があるということが
大きな意味のあることだったのか
と閉経してから・・・特に思うのです
(月経ってメンドくさいけど素晴らしい✨)
✴︎
さて。。
ホットフラッシュには多くの女性が
しんどさを感じておられます♨️
特に夏場は〜〜💦
背中から首の下あたり、
熱線を当てられているかのような感覚。
(とにかく上半身や顔が熱いのです
)
わたしは汗腺がそんなに多くないのか
昔から汗はかかない(かけない)ほうなので
発汗はひどくないのですが
そのぶん、熱がこもってたちが悪いです。。
だから、汗を正しくかける
ということも大切!!
しかし、またかきすぎても、
大事なからだの「津液(陰をうるおす水)」が無くなり
インナードライをおこしてしまいます。
そして、みなさん、ほぼ共通でおっしゃるのは
あせったり、緊張したり
(なにかに)一生懸命になると
もっと発汗がひどくなる!!
と。
(わかります!)
こんなとき、
漢方ではどんな対処があるのでしょうか?
(具体的な処方名は避け、漢方の考えかたをお伝えします。)
◉気逆(あせったり、苛立ったり、気が上に登ろうとする状態)を防ぐ処方を用いる。
◉血熱を冷ます
=血熱とは、熱が血管のなかにまで及んだもの。熱くてイライラする、起こりやすくなる、充血する、など特に「肝熱」を冷ます生薬(例:サンシシなど)の入った処方を使う。
◉上記で述べた陰を補う処方を使う。(六味丸の変方など)
◉抗ストレス作用のある生薬(ニンジンなど)の処方を使う
◉イソフラボン製剤(抗酸化作用もピカイチ)
くれぐれも、からだを冷やすものを飲めば良い
ということでは決してなく
どんなタイプの発汗異常か?ホットフラッシュか?
胃腸の強さ、手足のほてりは?
などいろいろなことを加味して漢方処方を決定です。
(ホットフラッシュ裏バナシ)✨
私は、、自宅で急にこの「ホットフラッシュ」がおこったら!
漢方に加え、、、ケーキ屋さんでついてくるような小さな保冷剤を
脇の下のリンパにあてて対処することがあります。
また、首のしたに挟んだりして熱を冷まします。。
そうすると一気に熱がクールダウン〜〜。
それをうちの主人が見て、恐れおののく のです。。
昔はいつも冷え性で「寒い寒い」
と言っていたのに・・・と。
※そして、こんな保冷剤作戦はわたしだけかと思っていたら!
意外に同じことをしているかたの話を何度も聞きました
とにかく、、
前のブログでも書きましたが、
女性の心とカラダはステージごとに大きく変化をしてゆきます。
その波にけっしておぼれないよう、飲まれないよう
その波と一緒に揺られる感覚でいよう
✴︎
ホットなネタばかりだったので(苦笑)
少し爽やかな写真を。
最近、ひっそりひとりで訪れる路地裏のお店。
日替わりのスープが最高なのです。
この日はお休みのモーニングに。
冷たい冷製のバジルスープと具がびっしりカナッペ!
イタリアの朝ごはんってこんなカンジなんだろうか?
美味しすぎて自宅でもマネして作ってみたりして・・・
(でもやっぱりうまくできなかった)
自宅ではフレッシュのハーブティーをたまに淹れます。
つけあわせがなぜか元気モリモリ系の「黒ニンニク」笑
みなさん、
では、良いお盆をお迎えください。
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今日は、来年4月から施行となる予定の
不妊治療の保険化について
私の頭のなかの整理も含めてアップいたします
最近になって,少しづつ
「体外受精が保険適用になったらチャレンジしたい」
(それまでは出来ればタイミング療法や人工授精でがんばりたい)
というお声がチラホラ。
多くのかたがこの保険適用という朗報に
期待を寄せているものと思われます
しかし、
体外受精の経験のあるかたはイメージしやすいと思いますが、
治療内容すべての技術、検査が
保険の適用になるわけでありません。
また、年齢制限も設けられるようで😣
具体的には妻の年齢が
43歳未満ベースで議論がなされるようです。
では、どんな治療を保険適用とするか?
その判断基準として
◉施設ごとに治療の技術に大差がない治療
◉(妊娠に至るに)より効果的だと思われる治療
が優先的に保険適用化されるべきという考えから
治療に関わる検査や技術を
3つのランクに区分けがされているようです。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210704-OYT1T50004/
より引用
なるほど。。
専門家が検討を重ね、
効果的だから保険化しよう!
という検査や技術が保険適用となって受けられるのは
ありがたいことだと思いますよね。
ではでは??
レベルCに書かれているような
検討を見合わせるような治療はどうなるのか??
自由診療になって、
希望するかたが受けることになるのでしょうか。
(しかし、現在、保険診療と自由診療の混合は禁止されているはず)
ここもどんなふうに調整されるのか未知です。
また何かわかったらアップしたり
店頭でお話しさせていただきたいと思っています
✴︎
最近、妊活を卒業されて素敵なママになったお客様と一緒に♡
かほく市にあるご自宅で開催の
バランスボールのレッスンに行ってきました!
そして、お写真向かって右のさき先生も、
かつて不妊治療の経験をもち、
妊活カウンセリングに来ておられたのです。
(インスタで語っておられます)
そして今は✨
出産後、バランスボールを通して多くの女性を応援されています。
本当にイキイキとしていてすてきな方です!!
私はというと、
骨盤底筋のゆるみ防止!のために😅
不定期ではありますが、通いたいと思っていますが、
実は、治療中の心のモヤモヤ発散や
なにか運動を始めたいと思っているかた
そして!
骨盤底筋をグっと引き締めたいと思っているかたにも
良いと思います。
ビビビときたら聞いてくださいね。
さき先生を紹介しますよ〜❤️
あるいは、一緒に行きましょう〜〜✌️
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