漢方薬局の片隅で

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

流産を繰り返すとき漢方的に考えること

2021年06月13日

 

この1〜2週間、妊娠が判明しよかった〜⬆️

と思っていたかたの流産の報告が相次ぎ、一喜一憂しています😣

 

 

不育症の検査は

「稽留流産が2回あった場合」はじめて検査すべき

というのがこれまでは主流だったのですが、

最近は、転ばぬ先の杖てきに

1回でも流産があった場合や着床しない場合にも

不育症の検査が行われるケースが増えてきたようです。

 

もちろん、真の不育症は決してそう多いものではないですし、

不育症の検査は多項目に渡るので

検査費用が嵩むと金銭的にも厳しいですが、

検査を受けて問題ないことが判明すると

(また次の移植へ)

と少しだけ、気持ちの整理もつくことになります。

 

しかし、流産を1回でも体験された苦しみは当人、ご夫婦しかわかり得ないものです。

IMG_5246

うちの薬局前の「かしわばアジサイ」の花がいま見事に咲いています。
白い紫陽花は乾燥して逆さに吊るすと「邪気を払う」と言われています。

 

 

さて、問題は

不育症の検査を受けて何も問題がなかった場合の

複数回(2〜3回)の流産です。

あるいは、不育の検査で何かの数値が引っかかり、

対処のための投薬をしていた場合の流産もです。

 

そんな場合の多くもまた

胎児側の染色体異常が原因のことが大半を占めるといいますが、

当然ながら、再びチャレンジすることに

多くのご夫婦は大変大きな苦痛と不安を背負うのです。

 

こんなとき、、

漢方ではどんなことができるでしょうか?

 

例えば・・

 

受精卵を異物と見なして、

攻撃、排除しようとする働きが強い場合、

私たちの白血球のなかの

ヘルパーT細胞の働きが強すぎるということが言えます。

そんな場合、

着床後の免疫学的な受け入れがうまく行えなくなり

流産につながってしまうようです。

 

いわゆる免疫力の調整やバランスが大事です。

免疫は高すぎても、低すぎてもよくありません⚖️

 

免疫細胞の多くは腸内環境が影響しており、

こんなとき、漢方では胃腸(脾胃)の働きをチェックします。

 

◉胃腸炎などお腹を壊しやすくないか?

◉下痢、軟便がちではないか?

◉ガスやお腹の張りが強くないか?

◉風邪をひきやすかったり免疫力が低下していないか?

 

などなど。

 

妊娠というのは、全身症状が整ってこそ成立します。

漢方はホリスティック(全体性のバランス)なのです。

 

一緒に考えませんか?

 

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豆花、ハトムギ、緑豆、白きくらげ、あずき、大豆、さつまいも餅

などの食感がもちもち、すべすべ、粒々していて最高です。

四知堂

 

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