タマゴのち天使

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

試されごと、そこから見える景色

 

この6月は週に1度はセミナーを開催していた

 

先週は

がん安心サポートハウス  つどい場 はなうめにて

ボランティアの「ミニ薬膳セミナー」。

毎年席が争奪戦になると、主催のかたがおっしゃってくださる

「生薬入り、梅シロップをつくろう」

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梅シロップなら梅とお砂糖さえあれば

誰でも比較的簡単につくれますよね。

だけど、こちらは、自分の体質を応援してくれる生薬をいれて

「マイオリジナル」を作成できる

そんな趣旨から、お陰さまで人気のようなのです

 

今年で2回目だけど、いつも生薬を選ぶみなさんの

真剣さや熱意がキリリと伝わる。

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特に、生薬の効能などを伝えるときは、

今回は梅に仕込むので、

「医薬品的な効能効果はあまり期待しないで、気楽に選んでくださいね」。

そう伝えるのに、

質問を個人的にいっぱい、いっぱいいただく。

それは病気のことであったり、体のことであったり。

 

できあがった梅シロップを大切に抱えるみなさん。

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※お顔を出して良いかた、隠してほしいかた
 あらかじめ聞いて、OKな写真を載せております。

 

私は、女性のお悩みを日々伺っているので、

女性ならではの悩みというものが

どんな種のものであるのか?

どんな気持ちになるのか?

どんな苦悩を抱えやすいのか?

どんな怒りを抱えているのか?

 

は、ある程度は想像ができる。

イマジネーションすることはできる

 

でも、正直、抗がん剤などの治療を行い

いま、「命」との向き合いをしているかたの

お気持ちは想像できても、それは具体的ではない。

 

セミナーから帰って、

はなうめの木村さん(看護師)に

「真剣に取り組み、生薬を選ぶ姿、

 梅シロップを大切に抱える姿、とても印象的でした」

 

そう伝えると、こんな回答が。

 

よくわからない文化(医療)に

命を握られていると

自分のために

自分ができることがある

というのは

とても救われるものなのです

 

(・・・

 

 

しばしその意味を噛み締めようとしてイマジネーション。

 

あぁそうか、そうなのか。

 

 

自分のためになにかをする。

なにかを行う

それができるということは

ありがたいことなのだ。

 

 

不妊症の世界が独自なように

意外に閉塞されているように

独自な言語があるように!

がん闘病の世界にも、がん特有の言葉がある。

その世界のなかにいるとみんな孤独で閉鎖的になってしまう。

 

ましてや、その渦中にいるひとの心は計り知れない。

 

「専門職というありかた」

を木村さんを通して

多くのことを学ばせてもらっている。

 

ひとりでも、深く理解してくれるひとがいると救われるはず。

 

セミナーを自分でも開催したり

依頼されたりするのは

ときに自分の睡眠時間を削ったり

忙しさを追いかけるような気持ちになってしんどいこともある。

でも、やっぱり試されごとだと思う。

 

代わりに深い「学び」がやってくる

 

 

そんな6月のセミナーのダイジェスト!

 

ちょっと振り返らせてください!

 

「膳茶音会」

わずか100年ちょっと前まで生きていた「西太后」を題材に

彼女がエンチエイジングのために行っていた

食養生を中心に、史実になるべく忠実に

東洋医学の知識も交え、お話させていただいた。

西太后の残忍性がときに語るに苦しく、

いつも資料や本をバサっと!伏せたくなったという印象深い題材。
(苦笑)

コラボした薬膳料理の数々が素晴らしかった。

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この日のために作り下ろしの薬膳茶
「一花五行」(いちはなごぎょう)

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心から慕っている友人らと共同開催。

最後は、中央小杉奈緒さんの歌で

会場の多くのみなさんが涙するという。。(私も)

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そして、いよいよ4回目のセンスメイキング漢方®︎

来週でラストを迎えます。

伝え方が大切。

 

意味づけを大切に、丁寧にお話させていただきます。

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2022年 12月30日

今日が仕事納めです。

 

雪景色

 

10年近く前のことです。

 

40代で不妊治療をされているTさんは、

石川県内での治療で手を尽くした感があり

県外のとある有名な生殖医療を行う病院を初診で訪れたときのこと

手渡された治療に関するパンフレットの冒頭に

こんなドキっとする「ひとこと」が書かれていた。

 

そのドキッとする「ひとこと」とは・・・!

 

「当院は今まで行って来た治療の復讐をする場ではありません」

 

 

復習じゃないですよ、「復讐」です。

 

そんな文言が書かれており、衝撃を受けたと。

 

しかし、

何年にもわたって、何回も何回も

体外受精などの高額な生殖医療を行い、

結果が出ずして、転院を決める場合(しかも県外)

 

今度こそ、ここで妊娠するんだ、成功してみせる

 

そんな心理が働くのは当然のことであり

そのこと自体はいっけん表向き、ポジティブに見えます。

 

しかし、その裏には

今までダメだった結果を、

使ったお金、時間、労力を無駄にしたまま 終わらすことは悔しい。

という

「悔しさ」が動機となっている部分もあるのではないでしょうか。

 

それがモチベーションだとすると

そこでも結果が出せなかった場合

さらに大きく心が揺らぎ、傷を負ってしまうリスクがあります。

 

にしても。

そんな患者さんの心理を察しての、

このクリニックのパンフの文言だったのでしょうか。

(現在はこの文言が書かれているかはわかりません)

 

陰陽論の表裏一体の例えでもあります。

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元の軸に戻りましょう。

 

自分はなぜ妊娠したいのか?

なぜ私は赤ちゃんが欲しいのか?

 

その時大切にしたいのは、

あくまで「わたしは」という自分主体です。

 

◉友人たちが次々と子供を授かっているから

◉両親を喜ばせたいから

◉この子に兄弟を作ってあげたいから

 

この気持ちはとてもよく共感できますが、

「わたし」が主軸ではなく

他者が主軸となって生まれる想いです。

 

それは 他者の人生を

他者の期待を満たすために、生きていることになるのではないでしょうか。

 

さて、

 

今年はたくさんの心理に関する本を読みましたが、

アドラー心理学の真髄について書かれている

「嫌われる勇気」

10年近く経過してもベストセラーですね。

こんな本ってなかなかない。

嫌われ

 

このなかの「承認欲求」について、

アドラーはなぜ承認欲求を否定しているのでしょうか?

 

 

「承認欲求」とは

他者の評価を気にすること

ひいては

他者の欲求を満たすために生きるということでもある。

それはやっぱり「自分主体」ではないから。

 

 

皆さん、引き続き、

自分の人生を生きよう。

 

自分はどうしたい?

自分はどう思う?

 

人生の主役は  あなたです。

 

✴︎

 

今年1年も、漢方カウンセリングでお世話になりました。

このブログはよく県外や海外のかたも読んで下さってたびたびご連絡や感想をいただきました。

私の発する言葉が、どこかで知らない人とも繋がっている。

影響を与えあっている。

心よりありがたく思っています。

 

どうぞ良きお年をお迎えください。

 

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