今日は鈴木レディスホスピタル様で行っている
妊活カウンセリングの日でした。
次回の、5月1日(水曜)はゴールデンウィークですが
妊活カウンセリングは行います。
普段はお仕事がある方もお休みなので行けそうというお声もチラホラ。
お気軽にご予約ください。
☆
最近は染色体異常のことについて尋ねられることが多くなっており、
その割合に対し、正しく
「染色体の異常」と「その検査」
について理解されていないことが多いなぁ💦
と感じていますので今日はその②です。
まずは、
Q.「ヒトの染色体は全部で何組何本でしょうか?」
A.23対46本ですね。
男の子の染色体だとこう(23番目が性染色体XY)
女の子の染色体だとこんなカンジ(23番目がXX)
よ〜く観察すると、、、
1番目の染色体に比べ、番号が大きな染色体のサイズが
小さくなっていますね。
ですので、
サイズの大きな1番目とか、3番目などに
染色体の異常が起これば、
遺伝子のダメージが重篤なので、、
なかなかこの世に生まれてくることができません。
さて、、
PGT-A(PGS)と言われる着床前診断(ごく一部の病院で行われている)
でわかるのは、
染色体の数の異常です。
2本(2対)あるはずなのに、
1本(モノソミー)しかなかったり
3本(トリソミー)あると、異常とみなされます。
何番目の染色体が、多いか?少ないか?
で結果を出します。
当然、多いものも、少ないものも、
移植には用いません。
数的異常を起こしている胚を戻しても、
自然淘汰され、
基本的には着床しないか、
あるいは流産になります。
ちなみに、、、
PGT-Aの検査は、体外受精で採卵し、
胚盤胞まで育った胚の胎盤の部分から数細胞を吸引して採取し
特殊な方法で検査します。
どうでしょうか?
ぼんやりと、染色体の構造、そして
PGT-Aについて見えてきたでしょうか?
まだまだ補足したいことがありますが、
文章でお伝えするのは(私は)ここが限界。。汗
さぁ、暦では清明から穀雨へ。
心と体も夏の準備を始めましょう。
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今日は日曜ですが午後から研修会
また学びの機会。
今日は少しだけテーマが重いですが、
最近、妊活カウンセリングをしていてよく聞かれる
があります。
それは
◉ 治療をすると、染色体異常の子ができやすくなりますか?
◉ 体外受精において、グレードが悪い胚を戻すと
染色体異常の子が生まれる確率が高くなりますか?
ということです。
どちらもNo,です。
胚のグレードが悪いということに伴って
胚の染色体異常率は高くなるというデータは
私は具体的には見たことはないのですが、
グレードが良い受精卵ほど、
胚の染色体異常率は比例して少ないということが
わかっているそうです。
また、
年齢が高齢になるほど、染色体異常は高くなるのは
どうしても避けられない、ということは事実です。
また、、
染色体異常を持っている受精卵は、
母体の中で淘汰され
着床しないか、
流産を起こすことが圧倒的に多いです。
自分の体に備わった、
より強い遺伝子を残してゆく、
という働きがあるので
自然淘汰が起こるのです。
それでも、
「心配だから、羊水検査をします」
あるいは
「無侵襲的出生前遺伝学的検査 (NIPT) を受けてみたいです」
※ 母体の血液検査のみで調べる検査
という方ももちろんおられ、
それはそれでご夫婦で決断したことなので、良いと思いますが、
どうして検査をしたいのか?
異常が認められたら、どうするか?
ということをあらかじめ、ご夫婦でよく話し合うことが必要です。
そして、
地元、石川ではNIPTを受けられる病院はあるのですが、
自分が受けたいという思いだけでは受けられないようです。
また、
「臨床研究対象者」として行うことになり、
高齢ということや、超音波での診断で染色体異常の疑いがあるなど、
一定の条件を満たすことと 、
医療機関での紹介状が必要です。
また、遺伝カウンセリングを受ける必要があります。
◉ NIPTの受検時期:妊娠10週〜15週
◉ 費用:約20万円(遺伝カウンセリング料、検査料)
※ 紹介状などがない場合は、多くの方が県外で受けているという現状です。
次回は、NIPTではどんなことがわかるのか?
ということを記そうかと思います。
☆
先週、購入したティーポット。
中田誠さんの陶具。
漢方ハーブティーは、、
私が調合した「産音(うぶね)」というブレンドなのです
母乳の分泌や、産後のブルーを助け、
体のデトックス機能を助ける働きがあるハーブティーとなっています。
(島田薬局で販売しています)
今月4月は嬉しいことにすでに妊娠報告が4人目。
(今日、8日のお電話でひとり妊娠報告が増えました〜!)
そのお祝いに、お気に入りのティーポットで一人味わい いただく。
皆様にとって、歓びの、そして 悦びの 春でありますように。
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