漢方薬局の片隅で

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

男性不妊はなぜオープンに語られないのか?

2021年06月23日

 

先週、クローズドのセミナーにお声がけをいただき

貴重な勉強をすることができました。

「日本の男性不妊」

IMG_5318

勉強会のメンバーは、

この本の著者ほか、

社会学者、セックスカウンセラー

医師、助産師など専門分野のかたがたと

 

大きくテーマをつけると

「なぜ(日本では)男性不妊はオープンに語られないか」

ということについて。

 

不妊の原因の約半数は男性

その考えも浸透してきたとはいえ、

日本には、まだまだ

「不妊は女性側の問題」という

偏見(ジェンダーバイアス)があって・・

そのことが、

女性の不妊治療への

重圧やストレス過多という状況になっていたり・・

ひとりで責任を背負いすぎる傾向にあったり・・・

男性側の要因さえ明るみに出ないケースも多い・・・・

 

その背景にはどんな要因があるか??

 

ということを、

著者の質的研究や

15組のご夫婦のインタヴューから

深く深く掘り下げ、

問題提起について語り合った。

 

そもそも、男性不妊の専門は

その性質ゆえに、

——————————————————-

◆生殖医療に精通した泌尿器の専門家

診察に関わることがのぞましいがその絶対数が少なく、

その認識の入り口の多くが産婦人科ということ

———————————————————

◆男性自身が男性不妊を

生殖能力=性的能力の連鎖と位置付けてしまうこと

————————————————————

◆(日本の)男性は、

女性のように、置かれている状況を

自身の主観や感情を交えて他人に話をすること

がなかなかしない、出来ないこと

————————————————————

などなど。

 

ものすごく端折ったけれど、

そんな背景があって

日本ではなかなかオープンに語られにくくなっている。

 

では今後どうしたら良いのか??

 

 

専門家のみなさんから出た意見は、

若い世代に、

もっと自分の精子や生殖のことについて

明るく(軽く)オープンに語る場を持って欲しい。

 

例えば

Youtube

「自分の精子の数を検査してきた!」

みたいに、生殖を明るく真面目に語ってくれる男子が

が増えてくればいいんじゃないかと

また、

日本の性教育の現場まで降りて

男性不妊の存在を学ばせることの必要性。

そんなことも意見に出ていました。

 

あぁ、深い学びの時間でした。

 

私は変わらず、この現場で

夫婦でカウンセリングにきてくださるカップルを

そしてご主人様に対して

感謝の気持ちを述べたいと思う。

 

 

※ 冒頭で出た「セックスカウンセラー」の先生。

都会では比較的探しやすいですが、

金沢にも尊敬すべき先生がおられます。

パートナーシップでお悩みのかたで

私がこのご夫婦には、必要と思ったかたのみ

大切に ご紹介しております。

 

 

 

✴︎

 

今日は嬉しいことがありました。

 

かつて不妊治療を何年にも渡って行い

男の子を授かった方から

素敵なチョコレートが贈られてきたのです。

出産されて、かれこれ3年以上経過するのに

いまだにメールや感謝の言葉をくださって

 

その言葉に私自身がどれだけ励みになっていることか✨IMG_5381

こだわりのカカオのショコラティエのもの。

一粒ひとつぶ、大事にいただきました。

やさしい味がしたな✨

 

 

さぁ、これから梅雨本番。

みなさま、水毒がでやすい季節です。

めまいや頭痛、むくみ、だるさ、感じたら

早めに漢方でケアしましょ。

 

薬局前に置いたうちの母のアレンジメントの紫陽花。

jisai

漢方カウンセリングでお待ちします。

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