タマゴのち天使
日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
introduction:
ブログ番外編
2025年5月初旬 旅の記録
ウルルを旅する世界中の人々へ
オーストラリア先住民である
「アボリジナルピープル」
18世紀、白豪主義のもとオーストラリアはイギリスの流刑植民地となり、多くのアボリジナルピープルが悲惨な歴史を辿ったことは、意外にも一般に広く知られていない気がする。

いまもその土地に宿る精霊を信じ、伝統的な生活を行うかれらの文化について、深い興味を持ったことがわたしのウルルへの旅への始まりでした!
このブログが、アボリジナルピープルの精神性や文化に敬意を表し、
「チュクルパ」(ジュクルパ)や「ソングライン」という未知な言葉、世界に対し、もう少し理解を深めたい!
そんな旅人の探究心の一助になれば嬉しく思います。
これはすべて私というフィルターを通して感じた記録です。
人類学やその土地の文化に詳しい人間ではありません。
また、上記文化に興味のない方にとっては、意味不明な表現も多いかもです!
(私のアウトプット、しょせん自己満足なのね)
興味がない方はどうぞスルーを🙏
表現の拙さ、浅さもどうかお許しください。
理解を深める その①
———————————————-
アボジナルピープルの精神性は、
自分たちが移住してきた土地と
非常に強く結ばれている
———————————————-
人間が土地を所有するのではなく
人間がその土地に属している
そんな概念をアボリジナルピープルは持っている。
先祖由来の土地があり、そこにあるのは、
精霊となった先祖、ルーツとなる動物、植物
口伝えに伝承されてきた物語や戒律、
そんなものが土地には内包されている。

実際に、ウルルを観光していると、
「ここからは写真は撮らないでください」「ここは写真 NGです」
とガイドさんから言われることが多い。
いわゆるそれが彼らの「聖域」。
現在でも、儀式などが行われていて、
そこにどんな由来や神話があるのかも先住民以外は知らされていない。
理解を深めるその②
—————————————————–
アボジナルピープルの人々は、
祖先からの伝承文化と現在(いま)を
行き来しながら暮らしている
—————————————————-
◉ アボリジナルピープルの神話、物語
「文字」を持たない彼らは、
祖先代々、口伝えで伝えてきた物語がある。
その土地に残された物語や神話のことを
「チュクルパ(Tjukuritja)」(アナング族の言葉)と呼ぶ。
「チュクルパ」は、ときに、教訓であったり、啓示であったりする。
例えば、ウルルにある案内看板。
クニヤとリル(毒蛇)の戦いの跡が、どんなものであったか
どの場所に残されているのか記されている。
これは単なる土地の神話ではなく
女性は家族を守り、傷ついたひとを守るべきだ
(それを怠ると罰がくだる)というような教訓も含む。
そして、この教え、教訓がチュクルパというものなのだと実感する。

蛇の姿に戻ったクニヤ。岩が蛇の姿が見えます。

さらに、土地に残る神話は
水の出る場所、食べ物のありか、狩をするための動物のすみかなど
厳しい土地を生き抜いてゆくための情報を
時に「歌」にして、ときに壁画に記し、子や孫の世代へ伝承してゆく。
この口頭伝承が「ソングライン」。
ソングラインは、オーストラリア全土に巡らされているという。
さらにソングラインについて理解を深めようとして手に取ったのがブルースチャトウィンの「ソングライン」でした。
本は長くてすこし間延び(すいません汗)しちゃったのですが、、
ラストのエンディングだけでも目を通してください!!
(私は市立図書館で借りて読みました)

特に、アボリジナルピープルの「死」に関する概念
「死=終わり」ではない。
「祖先となり、また、その土地の精霊となって生き続ける」
という概念がひしひしとリアルに伝わり、感涙ものです。
書いていて、ふと思い出したのがあの映画です。
ちょっとハナシがはずれますが、
「世界の中心で、愛を叫ぶ」

映画になった大ベストセラー であり、片山恭一さんの物語。
白血病で余命いくばくもないアキは少年時代のサクに自分が死んだら、ウルルに骨をまいてほしいと願い、それを大人になって叶えるというせつないエンディング。
ラストシーンが印象的で、あの場所に行きたいという想いが私に刷り込まれたような気がします。
ではなぜ、アキは自分の骨をウルルに蒔いてほしかったのか?
これは、あくまでわたしの想像の世界ですが、原作の片岡さんか?映画監督さんがすでに、ウルルに住む先住民の死生観(=その土地の精霊となって生き続ける)を知っていて、2人がかつて目指したウルルの土地とともに、
サクの胸に永遠に「生き続ける」
そんな方向性を物語に持たせたかったのでは?と思ったりしています。
理解を深めるその③
—————————————————–
アボジナルピープルの人々のいまは!?
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ウルルで出会ったガイドさんは、アボリジナルピープルは
いまも伝統的な生活スタイルを営んでいる!
と言いました。
実はこの表現、どこまでが「伝統的」なのかわからないと懐疑的なのです。
わたしがウルルで出会ったアナング族の親子はホテルや観光地のストリートで絵を移動販売し、「フィッシュ&チップス」を食べていました。
イギリスの食文化でもある「フィッシュ&チップス」
たしかにサックサクだけど植物油脂のかたまり・・・💦

私は彼らから絵を購入し、許可を得て写真を撮らせてもらいました。
アボリジナルに触れ合いたい、知りたい
それは私の手前勝手な想いであることも重々承知しています。

彼らは写真を撮られることをよく思わず、
ツーリストにもオープンンマインドではないことが伝わるので手元だけの写真を。
そして、少しでも交流の手がかりを得たくて、日本から持参した日本画の絵葉書や、紙風船をプレゼント。
65豪ドルで購入した絵
(もちろん、購入には現金が必要です)
なんの絵?と聞くと「メディスン」と!薬草の絵のようです。

ここでもうひとつ、ウルルに旅に出る前に読んだ書籍。
『隣のアボリジニ』上橋菜穂子著

これは、都市に住まうアボリジニピープルと著者との関係をフィールドワーク(現地調査)を通して、彼らの姿や生活を描いたもの。
リアルな今の状況が書かれていて本当に勉強になった一冊。
なによりも、上橋さんの真に「彼らの存在そのもの」を理解しようとするスタンスや、異文化への精神的な謙虚さ。
はっと気付かされることが多くて、その交流にじわじわ心が温かくなります。
また、彼らが直面している白人社会と共存してゆくことの生きにくさ
職に就くことの難しさ、貧困に関しても書かれていて、学べることが多い本です。
あとがきには、著者と関わったアボリジナルが
「腰布姿でやりを持ったアボリジニでない、わたしたちみたいなアボリジニもいるんだって日本の人たちに伝えて」
という言葉があり、ひとくくりにアボリジナルピープルを
「こういった人たち」
とステレオタイプの枠にはめがちな私たち、そして私の浅はかさと危険性を感じてしまうのです。
どんな人種も、人間そのものもその時代に応じて変容してゆくものだから。
とはいえ!
———————————————-
都市にもゆけない、森にも戻れない
変容しきれずに困惑しているのも
アボジリニピープルだということも
体感として理解できたのです。
———————————————-
それでも、アボリジナルピープルが太古の昔から子孫へと
そして、種族間で口頭伝承されてきた「ソングライン」。
私には興味深いものでした。
種族の「歌」を聞けるタイミングは今回の旅では叶わなかったけれど、
そのアウトラインが鮮明になっただけでも旅に出た価値はありました。
最後に
ウルルのウォーキングで出会った光景。
マギー スプリングス(MAGGIE SPRINGS)の写真を。

「不滅の池」と呼ばれるアボリジニの聖地のひとつらしい。
ここに立つと、そんな説明がなくとも
ここが特別な場所だということがわかります。
ずっとここに立っていたかったな・・・
私に必要な場所なんだと思う。
乾いた岩肌から流るる水は、どれほどの生きものを命を潤してきたことだろうか。
これからも、彼らの聖地が、彼らの手によって守られ
世界文化遺産でもある「チュクルパ」
そして、ソングラインが後世に種族間で語り継がれてゆくことを心から望みます。
★
拙い旅の記録にお付き合いくださりありがとうございました。
わたしも「古きもの」=漢方の理論
を伝える、いち担い手として、
大切にその意味を伝えてゆきます。
漢方薬剤師 島田和美
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もしかしたら
薬膳ブームがしずかにやってくるのかも。
と思わせる
水凪トリの原作マンガ
『しあわせは食べて寝て待て』
NHKでドラマ化されると、わたしの周りのあちこちでこの話題を耳にする👂

持病があって、体力もあるわけじゃない。
そんなことから、人間関係や
いろんなことに消極的になってしまう。
そんな主人公が薬膳や人間関係を通して
こころも体質も、変化を起こしながら成長してゆく。
きっとそんなストーリーなのかなと予測している。
漫画にしても、ドラマにしても、
ほのぼの〜としたゆるい、やさしい風が流れている気分になる
ただ、ドラマのシーンで気になったことがあって💦
それは
「大根って頭痛に効くのですか?」
と2名のお客様に聞かれたこと(!)
「コンビニの杏仁豆腐でも 咳によいのか?」
とかね

ここから考察です・・
—————————————————
大根で頭痛はなぜ治ったのか?
—————————————————-
そして、再び
大根で頭痛を治そうとした主人公は
2回目のときは大根で治らなかったこと。
薬膳では、学びに必須の概念があって
それが「五味五性」(ごみごせい)
5つの味があって、5つの寒熱の性質がある。
そして五味は
食材が持つ「味」にも「はたらき」がある
ということ。
※私がよく使う漢方セミナーのスライドから抜粋 ↓

大根の五味は「辛(しん)」
とうがらしのような辛さのことではなく、
発汗させ血流をよくする辛さのこと。
同じ辛の食材には「生姜」もあったりして、
—————————————————
薬膳的には
発汗させたり、血流を良くして
「邪」を飛ばすのが辛のはたらき
————————————————-
このとき主人公は風邪の初期で
頭痛をおこしていたかもしれないということ。
だから、大根の辛味がからだのなかの熱を発散し
痛みが軽減したのかも。
(葛根湯で風邪初期の頭痛が緩和されるのと仕組みが同じ)
偏頭痛や緊張性の頭痛には奏功しなかったのかもしれません。
◉まとめ◉
このように、薬膳的な考え方は
食材の特性が、今起こっている体の状態に合えば
プラスにはたらきかけるもの。
逆にからだの状態に合わなければ、むしろ具合が悪くなったりします。
例えば
体が「熱性」(熱がこもりやすく暑がり、汗かき)のひとが
からだを温めるものばかり食べると発汗しすぎて
電解質やミネラルが流れ、むしろ調子が悪くなったりします。
(温め=万人向けの養生でなないということ)

薬膳は決して薬ではなく、
毎日の食のなかで取り入れるのが養生への道。
そして、その力を過信しないこと。
でも、自分に合った食養生を見出すことができたら
それは病気の予防にも最適で、
こころとからだを自愛できる最強のものとなるから。
漫画のなかのつかささんも言ってましたね。
「病気のあるひとに薬膳を教えることはできない」
あれは、薬膳を過信させない!
薬膳に依存させない!
むしろ愛ですよね。
いい人や〜笑
★
3月に島田薬局、和トリエから発売した
「まるごと食べる薬膳茶 thé Bon manger」も
薬膳の考えをもとに肝心脾肺腎にはたらきかける食材を使いました。
まさに、滋養できるおやつです。
添付の生姜紅茶に入れて飲むのが基本の食べ方ですが
アレンジはたくさんあり♡

もうすぐ、、待望の連休ですね。
みなさま、どうかすこやかにお過ごしください。
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和トリエ5周年記念 限定販売
🔸薬膳グラノーラ『一果五行(いちかごぎょう)』🔸
※ネットショップはこちらから
和トリエ5周年の節目に
薬膳グラノーラ『一果五行(いちかごぎょう)』
を限定発売いたしました。
※10月末にショップのカートをオープンして以来
ありがたいことに反響をいただき
すでに品薄になっています。
コンセプトは「ぜんぶ食べられる生薬&グラノーラ」です。
店頭ではあまり在庫していないのですが
もし食べてみたいと思ったら、ご連絡ください。
(おひとり様1個お取り置きできます。ごめんなさい🙇♀️)
東洋思想の五行説に基づく考えのもと
五臓(肝心脾肺腎)に帰経する薬膳食材と
有機グラノーラと有機ブルーベリーを加え
生薬ごと、まるごと食べていただけるようにブレンドしました
肝には「枸杞(クコ)」、心には「龍眼(リュウガン)」
脾には「棗(なつめ)」、肺には「松の実」
肝や腎には「ブルーベリー」「はと麦」
が対応しています✨


和トリエはまさに5年前の冬に向かう折に誕生しました。
漢方カウンセリングをおこなうなかで
もっと気軽に 喫茶するような感覚で 漢方やその考えかたを
やさしくお体に取り入れてくださったら どんなに素敵だろう
そんな想いから和漢ティザンヌをはじめ 調合ハーブティーが生まれました
その想いは 思いがけないところで、あちこち花を咲かせ 大量生産をしない
でも原料には妥協しない
を貫くことができています(いまのところ値上げもなく踏ん張ってます)
心より感謝し お礼申し上げます。
これからも女性の心と体、応援させてください。
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みなさま、酷暑のみぎり お見舞い申し上げます
この夏はいろいろと自分に向き合うことが多いうえに、この暑さ
頭が回るよう、気血がめぐるよう、
いつも以上に、
◉アミノ酸(血の補給)
◉気をめぐらす漢方(藿香正気散)
◉脳血流のためのイチョウ葉とEPA製剤
をしっかり入れています。
最近、島田は新しい仕事のジャンルに挑戦しています。
数年前、やりたいと思っていた未来が現実に

まだ、つまびらかにはできませんが、また報告させてください。
そんな漢方やサプリのおかげもあって、
50代半ばにしても、夢を実現しようとしている自分の「気」のパワー
ひとえに脾胃(胃腸)が元気なおかげ
そして、夜はしっかり寝ないと気も血も作れない。
すっかり朝型仕事人間になっています。
✴︎
タイトルにあるように
47歳と46歳の妊活のお客様が、
体外受精にて「着床」しました。(おひとりは「胎嚢」も)
もちろん、これからです。
これからです。
これからだけど、これまでも素晴らしい。
その年齢周辺の妊活さんが、モチベーションをキープすること
それ自体が、どんなに大変なことか。
タマゴが何年も採れてないかたもいるし
採れても受精卵にならない、分割しないかたも。
さまざまなネガティブな感情をどうやって?
採卵し続ける、そんなポジティブな行動に変えて
継続することができるのだろうかと、いつも思っているけれど。
お二人に共通する事項はがひとつ、ふたつ。
自分の感情の揺れ、深みにはまらずに
「まぁ〜、仕方ないですねーー」
と言える強さ
そして、
ストイックにもならない生活をしていること。

自分の感情の揺れ、深みにはまらず!
と今書いていて、思い出しました。
江戸時代の本草学者、貝原益軒は
「養生訓」という本のなかで、養生の基本を説きました。
養生のなかの「感情(七情)」のありかたにも触れ
このように言っています。
————————————————
七情を慎むことを実行するために、
心を静かにして、騒がしくせず
ゆるやかにしてせまらず
気を和にしてあらくせず
言を寡なくして 声を高くせず 高くわらはず
常に心を喜ばしめて、みだりに怒らず
悲を少 なくし、かへらざる事を悔まず
過あらば、一たびはわが身を責めて、二度と悔まず
只天命をやすんじてうれへず
是心気を養う道なり。
養生の士、かくの如くなるべし
———————————————–
悲しみを少なくし
かえらざることは悔やまない。
出来そうで出来ないですよね
この先は「神のみぞ」の道
私は、漢方を処方させてもらって、ただ祈る
いつものように祈る
光の存在を感じるのは 影があるから
影の静けさ、穏さを感じるのは 光の存在があるから
而今(にこん)
時は刻々とすぎているけれど この一瞬一瞬の積み重ねがあるということ
6月末に行った「豊島美術館」(撮影禁止だったため、お借りした写真です)
もう一度行きたい。

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わたしの知人には、ヨガの先生が何人もいて、
度々レッスンをおすすめされるのですが、わたしヨガは続かなくて
つい通うのが億劫になってをやめてしまう
忙しい日常だからこそ、ヨガは大切。
すごくわかっているのだけど。
先日、そのヨガを教えている知人に、私の目下お気に入りの「おやつ」
ビューティーバーを差し入れしたときのこと。
エリカ・アンギャルさんプロデュースの「Beauty Bar」

その知人はわたしにこう言いました。
「こんな自然素材の良いお菓子こそ、ひとくちひとくち
マインドフルネスで食べるといいのよね。」
その言葉に思わず
私「マインドフルネスで食べるって??? どういう意味?」
友人
「わたしもそうだけど、島田さんも急いでごはん食べてるんじゃない?
仕事しながらご飯も食べてることもあるよね。
そうでなくて、最初のひとくちでも、
無になって考えずに味わうことかな。
つぶつぶ感とか、香りとか、歯応えとか感じながら・・・・」
その一言は、ふーーん、なるほどぉ〜と
その場を通り過ぎたのち、
それ以後、その友人のひと言は
1番わかりやすいマインドフルネスの実践となった
自宅に帰って、ご飯を「いただきま〜す🙏」をするときも、
今日来られたあのかた、今日あった出来事思い出し、
モヤモヤ、不安を抱えたまま食べ始めることもある。
ヨガの友人も、口のなかにあるものを飲み込まないうちに
次のおかずに箸をのばし、口に入れようとすることがあると。
あぁ!わたしもある。
みなさんはどうですか?
気持ちだけでも、ゆっくり味わいたいな。
そして、最初のひとくちだけでも、
マインドフルネスで
目を閉じて、お味噌汁を味わう。
味噌の香り、甘さ、ネギの香り、お汁の温かさ、脳が幸せを感じる。
これなら簡単にマインドフルネスを体験できる。

人と会うことや話すことのメリット。
時に考えもしなかった考えやアイディアに触れることができて、
ときに、自分だけの狭い思考の枠からの解放になる。
そしてヨガの友人に感謝。
今まで、マインドフルネスといえば=瞑想
「考えるな、感じろ!」(by ブルースリー)
「無になる、流す」
そんなイメージがわたしの頭のなかを締めていたから。
———————————————————————————–
※マインドフルネス(mindfulness)の実践はもっと深いものです。
評価や判断を手放し、わき上がる気付きの状態であったり
実際に、瞑想によって、不安や不快、ストレスに支配されるている
「扁桃体」の活動を緩やかにするという報告があります。
———————————————————————————–
そして、つい最近のこと。
妊活カウンセリングにて関わらせていただいている
鈴木レディスホスピタル様から、ご縁をいただき、
新しい出会いがありました。
それは、長年に渡り「こころのカウンセリング」を
担当されている臨床心理士の先生との出会いです
鈴木レディスホスピタル様のカウンセラー紹介のページ
⇩⇩⇩
https://www.suzukilh.com/counseling/
経験豊かで、素晴らしき先生だとは存じていたものの、
実際にお会いしてお話すると、
そのやさしき眼差しにほっとして包まれるような、
そんな暖かな佇まいを感じていました。
久々にゆっくりと、ポットに注がれたたっぷりのティーを
何杯もいただくぜいたくな時間

最初は緊張していたのですが、それも少しづつ緩み
(この機会に聞いておきたい!)
という気持ちが働き、妊活カウンセリングの現場で、わたしが困っていることや、
お客様、患者様への問いかけや回答について、先生からアドバイスもいただきました。
お答えいただいたことや、具体的なことは書けませんが、
やはり、私独自の凝り固まっている視点から解きほぐれるような、、
そんな気持ちになりました。
✴︎
これを読んでくださっているかた、
そして、治療を頑張っておられるかたへ。
カウンセリングはご自身の体験を言葉にすること。
ともすれば苦しい気持ちを伝えることもあるでしょう。
それは、とてもエネルギーがいるものだと思います。
それは十分に理解できます。
どうせ話しても現状は変わらない?
そうかもしれません。
でも、少しでも心が動いたり、
ふと気がつくと気持ちが楽になっていたり、
違う視点や、今の自分にとって必要なことが見えてくることもあります。
一歩踏み出して、お話してみませんか?
✴︎
週末は桜が満開のようですね。
1年で1番華やかな季節
だけど、意外にも、この陽光に、春の訪れに
気持ちがついてゆけない気分のかたは意外にもたくさん。
(うん、それわかります)
みなさまのマインドフルネスの方法、教えてくださいね。
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2022年 12月30日
今日が仕事納めです。

10年近く前のことです。
40代で不妊治療をされているTさんは、
石川県内での治療で手を尽くした感があり
県外のとある有名な生殖医療を行う病院を初診で訪れたときのこと
手渡された治療に関するパンフレットの冒頭に
こんなドキっとする「ひとこと」が書かれていた。
そのドキッとする「ひとこと」とは・・・!
「当院は今まで行って来た治療の復讐をする場ではありません」

復習じゃないですよ、「復讐」です。
そんな文言が書かれており、衝撃を受けたと。
しかし、
何年にもわたって、何回も何回も
体外受精などの高額な生殖医療を行い、
結果が出ずして、転院を決める場合(しかも県外)
今度こそ、ここで妊娠するんだ、成功してみせる
そんな心理が働くのは当然のことであり
そのこと自体はいっけん表向き、ポジティブに見えます。
しかし、その裏には
今までダメだった結果を、
使ったお金、時間、労力を無駄にしたまま 終わらすことは悔しい。
という
「悔しさ」が動機となっている部分もあるのではないでしょうか。
それがモチベーションだとすると
そこでも結果が出せなかった場合
さらに大きく心が揺らぎ、傷を負ってしまうリスクがあります。
にしても。
そんな患者さんの心理を察しての、
このクリニックのパンフの文言だったのでしょうか。
(現在はこの文言が書かれているかはわかりません)
陰陽論の表裏一体の例えでもあります。

元の軸に戻りましょう。
自分はなぜ妊娠したいのか?
なぜ私は赤ちゃんが欲しいのか?
その時大切にしたいのは、
あくまで「わたしは」という自分主体です。
◉友人たちが次々と子供を授かっているから
◉両親を喜ばせたいから
◉この子に兄弟を作ってあげたいから
この気持ちはとてもよく共感できますが、
「わたし」が主軸ではなく
他者が主軸となって生まれる想いです。
それは 他者の人生を
他者の期待を満たすために、生きていることになるのではないでしょうか。
さて、
今年はたくさんの心理に関する本を読みましたが、
アドラー心理学の真髄について書かれている
「嫌われる勇気」
10年近く経過してもベストセラーですね。
こんな本ってなかなかない。

このなかの「承認欲求」について、
アドラーはなぜ承認欲求を否定しているのでしょうか?
「承認欲求」とは
他者の評価を気にすること
ひいては
他者の欲求を満たすために生きるということでもある。
それはやっぱり「自分主体」ではないから。
皆さん、引き続き、
自分の人生を生きよう。
自分はどうしたい?
自分はどう思う?
人生の主役は あなたです。
✴︎
今年1年も、漢方カウンセリングでお世話になりました。
このブログはよく県外や海外のかたも読んで下さってたびたびご連絡や感想をいただきました。
私の発する言葉が、どこかで知らない人とも繋がっている。
影響を与えあっている。
心よりありがたく思っています。
どうぞ良きお年をお迎えください。
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昨年より、日よう、月ようと続けてお休みをいただけるようになり
自分の時間が持てるようになりました。
ありがたいことです
(ご不便をおかけすることもあり申し訳ありません)
でも、ぽっかりと予定が空いた日には
それを持て余すというか
むしろ急にキュンと
孤独や不安を感じることがあって
これは貧乏性というものなのか?
いやいや、更年期の逍遥(しょうよう=ゆれうごき)なのか?
そう、びっくりなんですよ、わたし。
「孤独とは」
という言葉を思わずネット検索をしてました(笑)
(そこまで〜!?と友人にいわれました)
原因のひとつは「秋」であること

秋は漢方の理論で検討すると
「肺」という臓器に影響を与える。
肺と関係の深い感情は「悲しみ」なんです。
朝晩の秋風とともに(ひゅう〜〜)っと
悲しい気持ちになってしまうひとが多くなる、ちょうどそんな頃です。。
さきほどの「気分の逍遥」(しょうよう)は行ったりきたりの意味。
感情が定まらず、イライラしたかと思えば落ち込んだり。
実はそんなときのお手当も漢方ではちゃんとあるんです。
(体質に応じて漢方は違うものなのでご相談くださいね)
※加味逍遙散は、胃が弱い方には使いません。
ちなみに、、
みなさんは どんなとき、孤独を感じますか?
そして、孤独を感じたことがないかた、
おられますか??
もうお亡くなりになられましたが、
かの瀬戸内寂聴さんの名言に
「自分が孤独だと感じたことがない人は人を愛せない」
とありました。
そうなんだろうか?
我々はみな真理のために戦っている
だから孤独なのだ 寂しいのだ
しかし、だから強くなれるのだ
イプセン(ノルウェーの作家)
孤独の時間にどうやって
精神的な豊かさを培ったかで
魅力には差がつく
齋藤孝
(日本の教育学者、作家 / 1960~)
えらい人たちが放つ言葉はなんだか威厳がある。
どうやら、、
孤独感を自分のなかでどう扱い
ポジティブなものに変えてゆくか?
ということを見つめる時間は悪くないのだね
また、私の漢方の師は昔こうおっしゃいました。
「孤独とは群衆のなかにいて感じるもの。
人が周りにいるから孤独なんです。
真の孤独とは無人島のなかにいて感じるものではないのです」

そうなんだなぁ。
孤独というのは、周囲に人がいるからこそ
比べたり、隔たりを感じたり、理解が得られなかったり
そんなことによって孤独が生じるもの。
特に
人と比べて自分を卑下することほど哀しく
意味のないことはないのだけど
なぜかやってしまいがちなこと。
さて。
孤独をいう言葉をググった私の自己責任として、最後にこの言葉を。
人生において、一番大切なことは
自己を発見することである。
そのためには
時には一人きりで静かに考える時間が必要だ
フリチョフ・ナンセン -
(ノルウェーの科学者、探検家、政治家、ノーベル平和賞受賞 / 1861~1930)
気持ちが上向きになりたいときは、玄関に黄色い花を飾ります。

そして、、
お休みの日にふらっと寄った笠市町のアンゴロカフェ
名前は忘れたけれど、コーヒーをシャーベットでシェイクして
レモンを少し絞っての味付けの
まるでカクテルのようなアイスコーヒーが絶品でした!
今夏、アイスコーヒーはこれで締めとする(ほんとうか?!)

町屋をリノベーションした雰囲気ある佇まい。
(※こちら画像 ネットよりお借りしました↓↓)

みなさん、孤独を愛しましょう。
育てましょう。
探求しましょう。
孤独は孤独じゃないよ。
そして
みんな孤独なんだよ♡
そして秋は特に「悲しい」もの。
そのうち通りすぎゆきます。
関連記事
お盆がすぎると・・
あっというまに9月になりますね。
3回以上の初期流産を繰り返してしまうことを
「習慣性流産」と言います。
その原因はさまざまですが、
多くの方は、これを受けて
○不育症の検査や
○子宮内膜の着床能に関わる検査(ERA,EMMA,ALICE )
をきっと検討されることと思います。
不育症の検査の項目のなかでも
Gバンドと呼ばれる
「ご夫婦の染色体の異常」を調べる検査があります。
この検査は、
受精卵の染色体異常を調べるのではなく、
ご夫婦それぞれの染色体の
「数の異常」や「構造の異常」を調べる検査です。
※習慣流産では、約5%のご夫婦に染色体異常が見つかります。

そして、もし異常があるとわかった場合、
残念ながら染色体を治療する方法はありません。
だからと言って、
治療は諦めることができない
というかたもおられるし
いや、
流産は辛いからもうこれで諦めよう。
というかたもおられます。
どちらが正解で
どちらが間違っているという答えはない類のものです。
治療を継続することによって妊娠されるかたもおられますし、
受精卵の着床前診断を行ってから移植するという選択肢もあるのです。
でも、もし迷ったら。
遺伝の専門家「遺伝カウンセラー」に相談して、
ご夫婦の染色体の種類について
遺伝カウンセリングを受けるのも方法のひとつです。
というのも、染色体異常の種類によっても、流産率に差が生じるからです。
金沢大学 遺伝診療外来
✴︎
今日は、臨月の大きなお腹できてくださった妊婦さん。
流産を何度も(7回)経験し、検査をしてみたところ、
染色体異常が見つかったかたでした。
(ご夫婦どちらに異常が見つかったかはここでは触れません)
それでも、諦めることなく、体外受精での治療を繰り返したのち着床!
臨月を迎えられました。(感無量)
(受精卵の着床前診断は行わず)
十数年前まではわからなかったことが
現代の不妊治療ではつまびらかになることがあったり、
体外受精も保険診療となったこと、
大きな生殖医療の進歩ではあることには間違いないけれど・・
ヒトの「染色体」という場所は
やっぱり神様の領域のような気がしています。
この8月は、受精卵の染色体異常や
お腹の胎児の染色体異常についてのカウンセリングが複数件あった。
そして、あらためて、
情報提供のありかた 心のケア
もっと自己研鑽を積む必要をひしひしと感じた、、そんな夏であったなぁ。
心がいつも平穏でありますように。

関連記事
2月からのロシアによるウクライナへの侵攻。
ニュースを見ては、落ち込む、怒り、恐怖。
その繰り返し、つい眉間にシワを寄せつつ情報を集めている。
特に、女性や子供たちが苦しむ報道は心がヒリヒリと痛む
主人が(そんなにしんどいなら)
情報をあえて見ないほうがいいんじゃないの。
と私をたしなめる。

最近の妊活カウンセリングの対話の中で
(戦争やコロナ渦の混沌で)
「こんな時代に子供を作るのは不安しかない」
「生まれてきても 日本が侵略されてしまったら?
子供たちの未来はどうなんだろう」
重く心にのしかかる不安を伝えてくださった女性がいた。
その気持ちは理解できる。
杞憂だとか、取り越し苦労だなんて、とても言えない。
では、最悪な状況に合わせ、自分の人生をセットして生きるのか?
それで良いのか?
というジレンマもきっと湧き上がるはず。
守るべき家族がいるということは
生きてゆく上で支え合い、心の励みや強みになるけれど
ときに、弱みにもなる。
弱みとは、守っていかねばならない責任の重さ
そして、
それを失うことの怖さも背負う
ということなのかなと考えたりする。

モノクロームな心はここでいったんやめ
先々週、安定期にはいったNさんからお手紙をいただいた。
大好きな島田先生という言葉があって、熱きものがこみあげた😢✨
可愛い文字とは裏腹に、
モンスター柄の便箋のギャップに笑いもこみあげたよ💗
ありがとうございます。

不妊治療、ことに体外受精の保険診療が開始となって3週間。
いろんなことが少しづつだけどぼやっとわかってきて、
ちょっとだけ愚痴をいわせてもらうと
そんな片手落ちの改定だったのね・・・!
と思うことが多々あり。
不妊治療の荒波を知識と情報をもって
乗り越えてゆくのは
ますます大変な時代になってきていると感じてしまう。
だからこそ、
これからもできるだけ正しい情報を収集し、伝え
そして疲れた心と体を漢方で癒すこと。
体作りを応援したいと思う。
最後に、ちょっと美味しいネタを。
先日、女性の「揺らぎ」のセミナーを
石田屋ガマダンで開催させてもらったときのこと。
ランチ後のデザートはセミナーのための
女性ホルモンを元気にするようなデザートをとシェフにお願いし
できたのが、これ! ↓↓↓

これ!セミナーのお食事タイムにて、ゲストの方々に好評だったのです。
そしてこのスイーツが!
ガマダンダイニングの定番になると本日聞きました!
発酵した小豆とクリームチーズのムースがふわふわでした。
特に、発酵した大豆は
「アグリコン型のイソフラボン」が豊富。
その吸収も良く、女性の健康と美におすすめです
島田プロダクツの和漢ティザンヌ(漢方ハーブティー)
もこちらで一緒にいただくことができます。
GWはちょうどガーデンの樹々も美しい。
ぜひ行ってみてくださいね☕️

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今日の午前は、バランスボールのレッスンの日でした🎾
バランスボールは私自身の骨盤底筋を鍛えるための
大切なレッスン。
と同時に、
かつてうちで妊活していたかたをお誘いして、
産後の様子や赤ちゃんの成長も✨
見せてもらったりするとても有意義な時間。
そして、バランスボールの先生は
やはり以前妊活をしていてママになった手塚さき先生。
(以前もブログに書きました✨)

私は、以前、妊活をしていた頃のさき先生の
いまにも泣き出してしまうそうなくらいの・・
不安で哀しい表情をいっぱい見てきた。
そして、、
ようやく妊娠されて
出産したら幸せなゴールが待っていると思っていたら
その先にあったもの・・・。
産後の鬱や、旦那様との関係性
自分の心の根っこにあったネガティブなもの
ブログでめちゃくちゃ真っ直ぐに綴っている。
そんな彼女の自宅レッスンにて、
産後のうちのお客様と再会をし、語りあう時間の貴重さ。
私は本当にその場所の存在がありがたくて。
そして、、
このブログを見ている産後のママに呼びかけたい。
「一緒にやりませんかぁ」と😊
特に、
一人で育児(ワンオペ)をしていて、
あれ、産後ってこんなに辛く苦しいものだったの?
とやり場のない思いで過ごしている方。
赤ちゃんが産まれて最高に幸せなはずなのに
ぜんぜん幸せじゃなくて
赤ちゃんさえ可愛いと思える余裕がなくって
そんな自分が嫌で苦しい思いをしている方。
私と一緒にボールにのっかって
弾んでみませんか?
それをやる意味とか、この際いっさい考えず
赤ちゃんも連れて
ただウンウンと頷きながら
笑顔をむけてくれる
そんな、さき先生のレッスンを一緒に受けてみませんか?
あるいは・・
さき先生のインスタをフォローして
もしやってみようと思ったら
レッスン可能日も更新されていますので
連絡をとってみてくださいね。

✴︎
産後うつについて
私は多分大丈夫?
意外なことに、産後のブラックホールは突然やってくる。
なぜか哀しいんです。
苦しいんです。自分を責めちゃうんです。
それはホルモンの影響も少なからずあって・・
ワンオペ、旦那様の協力がなかなか得られない方や
育児に対して理想像が強い方
人と比べて自分を卑下しやすい方
夜間の授乳が辛くて眠れていない方も要注意。

うちのお客様で、産後の鬱の相談も少しづつ増えていて・・・
最近、産後うつで命を絶たれたと、、
残念という言葉でも、悲しいという言葉でも表現しきれない
そんなニュースを耳にした。
もし、このブログを読んで、
自分もそうかもしれないと思った方
絶対に一人で耐え忍ばないこと。
ちょっとしたきっかけが、
今の自分のシフトチェンジになることきっとありますよ✨
そして、、妊活中の方は、
やっぱり
妊娠はゴールじゃないということ。
そうそう!!
妊活中の皆さまとも一度
「妊活バランスボール」
企画してみたいと思っています。
子宮を支える骨盤底筋を鍛えましょう。
来年、さき先生と企画しますね。
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