気がつけば師走!!
さぁ、あと2週間ちょっと、完走しましょう
体外受精による治療では、胚のグレードについて
ご質問を受けることよくがあります。
特に、グレード分類については、
初期胚と胚盤胞は
「頭についてくる数字」の意味合いがまず違ってきます。
◎一般的に初期胚のグレードは数字が小さいほうが良い。
(つまりグレード1が1番良い)
◎胚盤胞の数字は胚盤胞の「成長の度合い」を示しただけで、
グレードとはあまり関係ない。
ということ。
そして、、
先日はこんなご質問を受けました。
受精卵が胚盤胞まで行ったのに、
1PN 由来 のタマゴだったと言われました。
それはどういう意味でしょう?
良くないタマゴなのに胚盤胞にまで培養して
それって意味があるのでしょうか?
PNとは「前核」という意味で、ひとつの受精卵のなかに
母方由来のものが1個、父方由来のものが1個、
合計2個の前核が見えるのが本来、
正常な受精の際の前核の見え方と言えます。
これはもう ひとりの人間の始まりなんだね。
私はこれをみるだけでとっても感動してしまう。。
すごいなぁって。
そして、このなかに、
1個しか核が見えないときは
1PN(ワンピーエヌ)ということになり、
ときには「異常受精」でした、と告げられてしまう。
以前これに関して、胚培養士さんに聞いてみたことがあって、、
そのときの回答は、意外に前向きなものでした。
細胞分裂が始まりだして、
2つの核が融合(くっついた瞬間) して1PNのように見えることがある。
と。
だからそれは正常受精なのだと
そして、もうひとつの前向きな説は、
前核が発生するタイミングが、若干ずれて、
まだひとつしか発生していないときに、
確認したのかもしれない
と。
確かに、培養士さんも顕微鏡にかじりついて、観察を続けているわけではないからね。
顕微鏡をのぞく「ひとときの」経過で
結果を伝えるという性質のものだから。
結論からいうと、上記2つの理由から、
1PNが生じているなら正常な受精の過程、
そして、
それが胚盤胞にまで育ったなら、
移植するべきでは、という見解が多いとのことです。
そして、1PNのネガティブ要因としては、
1つの核しかタマゴに存在してない(単為発生)
=受精できていない。
という要素も残念ながらあるということ。
そんなことらしいです。
⭐︎
先週、友人からラインで、
「小さく(私が)新聞の記事になっとるよ」と連絡あり。
え〜〜、なんだろう、なになに??
って新聞を探すと、
こんな「相談」という記者が書いた記事。
10月に和漢ティザンヌのことを
取材してくださった北陸中日新聞の嶋村記者さんの記事。
漢方ハーブティーの取り組みへの取材のあいまに
いろいろと私のカウンセリングのことも聞いてくださった。
なんだか私の想いも「すくい上げて」
くださって嬉しい気持ちになった。
これからも、真摯に妊活さんの想いに耳を傾けてゆこうと思う。
不妊治療で、心が枯れてしまう方が絶えない現状。
人生の根幹が揺らぐことがないように。