漢方薬局の片隅で

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

妊娠後期の葉酸サプリのリスクは?

2018年01月25日

 

葉酸サプリ、飲んでられるかたは

うちのお客様でもとても多いなぁと思っています。

 

葉酸は特に妊娠初期には、

受精卵の細胞分裂に欠かせないビタミンB群なので

不足はしないほうが良い栄養素には間違いないです。

 

しかし、妊娠後期に必要以上の

葉酸サプリ(天然型でなく、合成した葉酸)←ここ大事!

を服用することは、

特に、必要以上に摂取をおすすめはしていません

 

2017年12月

母体が妊娠後期に葉酸サプリメントを摂取すると、出生後に、小児期のアレルギーリスクが高まる可能性がある

そんな報告がオーストラリアのアデレード大学からありました。

(Amy L Wooldridge et al;American Journal of Physiology, 2017)。

 

「神経管欠損のリスク低下のために、妊娠初期に葉酸サプリメントを摂ることは大事です」

と研究者のガットフォード博士。

「しかし、それ以降葉酸サプリメントを摂りつつけても、

リスクを低下させるわけではありません。

摂取の継続は胎児のアレルギーリスクを高めるというエビデンスが増えつつあります」

 

とのことです。

とても興味深い内容です。

 

東洋医学や薬膳の言葉で

一物全体

という言葉あります。

まるごと命あるものを食べなさい

すると、偏りなく、陰陽どちらにも傾かず、

まるごと栄養が取れるよ、という言葉ですが、

 

どんなに有効な成分でも、素晴らしい働きがある成分でも、

ひとつだけを取り出して精製したり、純度を高める、

あるいは、

過多に摂取すると、体のなかのバランスが狂い、

本来必要な働きを通り越してしまう。

 

ミネラルは単一でなく、

複合的に摂取するのが理想なのです。

 

今回、アデレード大学で報告があったのも、

人工葉酸(Foric acid)の使用によるものだそうです。

これに対して、

ほうれん草や、ブロッコリー、

漢方のなつめ(棗仁宝)

そしてクロレラバイオリンク=無添加です)

などに

含まれている葉酸は、天然の葉酸です。

 

やはり、合成のサプリメントよりも自然の食品に近いかたちでの摂取が理想、ですね。

 

 

しかし気温があがらない、厳しい寒さが続きますね〜

東洋医学では冬は「腎」の季節で

生殖器、泌尿器、腰、耳、髪が弱りやすい季節。

 

腎の機能を高める代表的な素材、黒豆を食べましょう。

黒ごま、きくらげ、山芋、ひじき、くるみ、も最高です。

そんなわけで、昨日行ってきた薬膳教室のメニューは

黒豆入りのロール白菜と黒ゴマのスープ。

アンチエイジングにぴったり♡

IMG_4555

 

今日の「菜」は、くるみをゴリゴリすりおろして

あえたほうれん草です。

それこそ、一物全体に、赤いくきのほうまでゆでて食べます。

IMG_4553

心とカラダのリセット、完了!

 

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