今日は漢方の「基本のき」に戻ってのお話です。
現代人は、甘い物、脂っこいものを好んで食べる傾向にあります。
動物性の油は(お肉やバターなどの脂肪)
冷えると当然固まります。
(これに対し、お魚の油は冷えても液体で固まりません)
そして、動物性の油を摂りすぎていると
血液がドロドロと粘性をおびます。
これが「瘀血」の始まりです。
そこに、もともとの体質やストレス、
さらに冷たいものを食べ過ぎる、
などの背景も手伝って
さらに血液の粘性、どろどろ具合もアップ
子宮は東洋医学では
「血の海」と言われるくらい、
毛細血管が豊富なところ。
この細かい毛細血管に流れる血液が
もし「瘀血」で、どろどろとしていたら
やってきた受精卵は
心地よく着床してくれるでしょうか?
最初の問診のとき、
「生理の血のなかに固まりはありますか?」
「その大きさはどれくらいですか?」
とお聞きするのはそのためです。
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今月、体外受精での移植を
なんども何度も行っていてもなかなか着床しない、
でも、一度だけ着床したけど
育たなかった、
というかたに、
「瘀血」を改善する漢方を飲んでいただいて
移植してもらった結果、
初めて着床した(いまは6週)というかたが
おられました。
もちろん、妊娠、着床は、
子宮の瘀血の要素だけでなく
受精卵の問題のことも大きいので
一概には言えませんが、
瘀血はないほうがやっぱり良いです!
数日前、社会福祉会館のなかにある
がん患者サロン「はなうめ」にて
更年期(ゆらぎの世代)のお話をさせていただきました。
いま、40代、50代の婦人科系(乳がんや子宮頸がん、体癌)が
増えています。
更年期以降気をつけねばならないこともあるけれど、
更年期以前から気をつけていたらいいこともあります。
みなさん、妊活は女性のライフステージの
ひとつの通過点にすぎません。
妊娠して、産んで、育てて、なおも元気に女性として
元気で過ごせる体を、
いまのうちから作りましょう。
また個別にお話させていただきますね。