漢方薬局の片隅で

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

英ウィメンズクリニックでPGSの勉強

2015年12月01日

石川県は金沢市で 子宝相談 を通して

赤ちゃんが出来たら幸せだなぁ そう願うあなたの「心とからだ」を整えるお手伝いしたい。

漢方薬剤師,認定不妊カウンセラーの和みです

 

まずはお知らせ⭐︎

 

12月6日(次の日曜)

みことびじんさんでの

「漢方茶ブレンドセミナー」満席になりました。

漢方について理解を深め、楽しんでいただけるよう頑張ります。

IMG_3184

 

✳︎ ここから本題

 

先週末、神戸は、あの英ウィメンズクリニック

研修見学できるチャンスがあって

勉強をしてきました!

 

英ウィメンズクリニック

神戸の三ノ宮にあり、

技術的にも、その病院の規模においても

日本の生殖医療の最先端をいくとても有名な病院です。

 

病院の受付

DSC00182

 

実は昨年も見学できる機会をいただき、

胚培養士さんのお話しを聞いたり、

ためになる研修をさせていただいたのです。

 

この写真は昨年、各自、無菌処置をして、

培養士さんのお話を聞いているところ⇩⇩

写真 2 

 

それに続き今年。

 今回の研修もとても素晴らしい内容でした。

最初に、、、

クリニックの診察時間がかぶらない時間帯に、

差し支えのない診察エリアを見せていただきました。

 

その後、クニリックの理事長であられる

塩谷先生からご挨拶をいただきました。

 

やさしい塩谷ドクターの診察は1番人気だとか。

DSC00196 

 

その後、いま、何かと話題になっている

 

PGS(着床前スクリーニング)

染色体の数的異常や性別の検査を行う

 

PGD(着床前診断)

特定の遺伝子異常の有無を診断する

 

について、深く、、ふかーく、学びました。

この勉強はとっても難しい

 

そもそも、、

染色体にはXとY染色体があるという以外に、

染色体の基本構造について最低限知らないと

「転座」(染色体が入れ替わること)という

遺伝子異常が起きるうえでの現象、意味がわからないからです。

 

この言葉の意味を理解しているという仮定で、

「相互転座」「トリソミー」「減数分裂」などなど、、、

遺伝子学のお話がすすんでゆきます。

ついて行くのが精一杯!!だったデス。

 

では!

 

これはどんなひとが受けられるの?

 

ということになるのですが、

 

なかなか着床しない、妊娠しない

あるいは高齢になって、、

やっとの思いで妊娠しても流産を繰り返ししてしまう、

ということの背景には、

受精卵の遺伝子異常(染色体の数などのエラーが主)が

あるということがわかっています。

 

このような受精卵の染色体異常に対して、

PGSは、検査して正常な受精卵だけを移植する治療法です。

日本ではまだ臨床応用が認められておりませんが、

欧米ではPGDよりも数多く行われているそうです。

 

ここで大事なこと。

 

PGSにより流産率を下げることはできますが、

妊娠率は高くなりません。

(また、診断で遺伝子異常があった場合、

 採ったタマゴが全部移植できない!という可能性も)

 

この診断は、流産を繰り返されており、

二度としたくないという方には、

PGSは有用だと考えられます。

 

———————————————————————————————–

(流産を繰り返しされているかたへ)

 

何度も何度も、、(3回も、4回も複数回)

流産を繰り返しされている女性に対し、

不育症の検査も異常ないし、どうしよう?

 

ご夫婦の(生まれつき持った)染色体を調べようかという

選択に迷ったとします。

 

でも、お互いの染色体を調べて、、

異常があってもどうしようもない(治すすべがない)から、

「調べてないんです、いえ、調べません」という声も多い。

そもそも自分の染色体を調べるということに抵抗を感じるのは当然ですね。

 

しかし、こういう場合

もし、本当にどちらかの染色体に異常があったら、

「受精卵としての染色体異常が起こる確率」は

かなり高くなるのは避けられません。

 

こんなとき、

回数をこなせば、、という想いで、

◻︎ 流産する可能性のある受精卵を移植し続けるか?

 (どこかで異常のない受精卵がある可能性も)

 

あるいは、

◻︎ 染色体異常があるか調べて、異常があったらPDS(PGD)で

  異常のないタマゴだけ移植するか?

 

という選択肢もあるということになります。

 

—————————————————————————————————-

 

しかし、まだ、この診断は、

日本じゅうのどの施設でも、というわけにはいかず

限られています。

 

以下のページに詳しい解説や、行っている施設の情報が載っています。

http://www.hanabusaclinic.com/column/upload/本誌%E3%80%80生殖医療のお話%20その14.pdf#search=’PGS+着床前スクリーニング’

 

  

必要なかたに、必要な情報が届くことを願って。

 

そして、幸せな未来が待っていることを願って。

 

 

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