漢方薬局の片隅で

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
タマゴのち天使

妊娠に結びつくタマゴの確率

2014年09月25日

石川県は金沢市で 子宝相談 を通して

「ご夫婦の幸せづくりの応援をさせていただきたい♡」

と願う 漢方薬剤師,認定不妊カウンセラーの和みです

 

体外受精は残念ながら

妊娠するのに確実な方法ではありません。

 

しかしながら、

 

いまの生殖医療では、

「治療」「技術」という意味合いでは、

これ以上の治療がないのも事実。

 

それは、

 

わたしたち人間が、機械ではなく、

生身の存在であって、

そこから得られる受精卵というのも、

とてもデリケートで

神秘的な存在であるから、

 

という言い方もできるんじゃないかな、と思うのです。

 

 

妊娠に結びつく周期は「12分の3」!?

Photo 

 9月の子宝カウンセラーの会で聴講した河合蘭さんのスライドより

(データの大元は、日本生殖学会ウェブサイト)

 

年間12回〜13回の排卵があっても

妊娠に結びつくような周期は3割程度のみ

 

このスライドは、

 

妊娠に結びつく排卵周期は意外に少ない、

ということを伝えています。

 

周期数ではなく、

 

今度は、卵子の数で考えると、

 

体外受精をしている場合、

 

1個の卵子が妊娠に至る確率

 

ということでも、現実はなかなか厳しいものがあります。

(特に年齢と着床率は関連しています)

 

だから、多くの方が、

複数回の採卵や移植を行っているということになります。

 

だけど、、、

 

これは裏を返せば、

 

辛抱強く、、採卵と移植を繰り返せば、

 

いつか 

妊娠につながる周期や、タマゴとの巡り会いがやってくる

 

という可能性も示唆していると言えると思います。

 

もちろん、年齢や採卵の状況に寄るけれど。

 

 

 

 

 それを裏付けるような症例になるかもしれませんが、、

 

 

今日ご妊娠の報告があったYさん。

 

このかたは、、なんと治療歴7年。

 

30歳のときから体外受精でも、顕微授精を行い続け、、

今年で 治療年数7年目。

 

そして37歳のいま、

 

今日。

 

タイノウ、心拍も確認され9週目!!

 MさんGSから心拍 のコピー

 

 

 

ご流産は初期のものも含めると4回。

若干、血液凝固系の不育の傾向はありました。

 

それでも諦めずに治療を頑張ってきました。

 

感情を外に表さない、ちょっとシニカルな面も持っていて、

お話していて、苦笑することもたびたび。。

 

漢方を飲んでいても、突然ご来店されなくなるんです。

パタッ、、っと(汗)

 

そして、神出鬼没てきに、数ヶ月後に表れ、

また、流産したわ

と無表情で告げ、私に経過の報告をしてくれない。。

 

それでも、諦めずにやってきてくれるんです。

やはり予約もなく、

神出鬼没に(苦笑)

 

でも、食の改善もなかなかしてくれないし、、

 

 

ってなカンジで。

 

彼女はいつ成功してくれるのだろう、、

 

と思っていたけれど、

 

もし、勝因というものがあるとしたら

 

「 絶対、コレにちがいないね 」

 

とわたしが実は確信している要因があります。

 

 

それはまた次回のブログで伝えさせてください。

 

でも、、

本当に良かった。。。

 

 

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