去る3月3日は、石川県立図書館にて拙著の
『体とこころのトリセツ』出版記念講演でした。
(皆様の応援のおかげで重版が決まりました!)
ありがたいことに100名を越すご来場者のかたにご参集いただき
盛会のもと閉会できたことを心より御礼申し上げます。
記念講演のタイトルは
「漢方的望診で 体とこころに自愛を」
望診 体とこころの不調の原因を
顔や舌など、その人の外観を見て推測する診断法です。
「自分を大切にする」というあいまいな言葉を、
漢方的な知識がなくても行動に変えられる術をお伝えしたい。
そのための「望診」を、書籍のなかからかいつまんでお話しさせていただきました。
そのなかでも、
私がさりげなく漢方相談のなかで望診しているのは爪です。
なぜなら、爪は血液の状態を良くも悪くも反映するから。
『体とこころのトリセツ 』から
爪自体の色は、本来は半透明なのですが、ピンク色に見えるのは
爪の下を流れている毛細血管の色を反映しているのです。
↓ スライドより
つい最近、こんなお客様がいらっしゃいました。
「すぐに手先がしもやけになってしまう・・・」
そうおっしゃるお客様の指先を見ると、
爪の色が紫色がかっていました。
(体質は問診を行い瘀血)
また、手先の皮膚もささくれだって乾燥の極み。。。
爪のねもと(爪母=そうぼ)に血流が流れずに滞って
完全に爪自体のタンパク質も不足して
栄養不足になってしまっている。
処方したのは、アミノ酸製剤(血を補充)
そして、瘀血を改善する漢方。
そして、みなさん、上記スライドの
「爪のなかにある白い濁点」
この望診はどんなことが言えると思いますか??
私の子供のころは、この白い点は「ラッキーサイン」?
良いことが起こるあかし♡
と本気で信じてきました
がっ・・・💦
違うんです。。。
これは、指先を打ち付ける、爪をぶつけるなど、
衝撃があったときに現れるサイン!
むしろアンラッキーサインです(苦笑)
話をもどすと、健康な爪は桜貝のようにきれいなピンク色。
指先はささくれがなく爪にはつやがあるのが
爪の栄養、血流オッケーサインですよ✨
また、爪は五行では「肝」に属し、
だからこそ、
「血をストックする五臓」
である肝の不調と大きく関わるのです。
春は肝の季節。
またこの季節が巡ってきましたね。
わたしは、3月3日のセミナーを終えて、
昨年からずっと出版に向けて走ってきた自分の手綱をゆるめた途端、
疲れがでて、喉の炎症から自分の弱い「耳」の病気が顔をだしました。
自分の声がか耳にもれて反響するという耳管開放の症状です。
小柴胡湯と石膏を足した漢方(小柴胡湯加桔梗石膏)で急性期のうちに修正できました。
自分の体とこころも自愛し、まだまだ頑張りますね。
そうそう、
拙著『体とこころのトリセツ』
もしお持ちのかたがいらしたら、この「自愛しおり」を差し上げます。
いつでもおっしゃってくださいね。
わたしの友人がコラボで制作してくれたもの。