うちの薬局は漢方専門ですので、いろんな漢方があって
「歯槽膿漏の漢方」なんてのもあるんです。
成分は芍薬や桔梗、キジツなどで
痛みや炎症を和らげ、歯肉を引き締めるような成分で構成されています。
しかし!
これは、仕事が忙しくて(いま、歯医者にゆけない)
という状況下のいっときをしのぐようなものでして、、
歯槽膿漏があって歯周病菌がお口の中にいる場合は、
「歯医者さんに行って、根本治療をお願いします」
とかならずお伝えしています。
最近、わたしの頭のなかをしめる重要なテーマが
「歯槽膿漏」なので
ちょっと歯槽膿漏という病気から話題を提供してみたいと思っています。
ねえねぇ、みなさ〜ん。。
歯槽膿漏(による歯周病)って
歯と歯ぐきの病のみならず
全身性の病気 って
ご存知でしたか???
心臓病や心筋梗塞、
関節リウマチなどの疾患や
脳梗塞、糖尿病
などなど
※日本臨床歯周病学会からイラストをお借りしました。
https://www.jacp.net/perio/effect/
これって、ふと思うのは
血糖値が高い、リウマチと診断された、というところで
「歯周病や歯槽膿漏を疑ってみる」
ということ、お医者さんは聞いてくれたり、診察してくれるのかなぁ。
昨年、私は咽喉の不調があったので
かかりつけの耳鼻咽喉科に行ったら
原因として副鼻腔炎があって
(想定していて上咽頭の炎症と治療を希望していた)
さらに、そのお医者さんは、なんと!!
ゴム手袋をはめ直して丁寧にも
わたしの歯のぐらつきまでチェックしてくれたんですよ!!(びっくり)
上の歯の歯槽膿漏から鼻のほうへと細菌感染していないかのチェックだったんです。
そして、、、!!
最近、amazonプライムでよくみる映画があって
それは「ニューアムステルダム 医師たちのカルテ」
「
この映画を見ていると、よく出てくるんですよ。
難治性のリウマチの患者さんに対して
「歯周病が原因だったんです」
と突き止めたり
心臓疾患で倒れた患者に対し、
ベテラン医師が新人医師に
「歯槽膿漏もチェックしたか?!」
というセリフが!!
いや、ほんと歯の健康は大事なんだと考えさせられます。
この映画に出てくる医師たちみんな
TLC:テンダーラビングケア(親切で優しきケア)を目指していて
心がほっこりするんです
取り上げるテーマも毎回興味深い。
✴︎
4〜5月
30代後半から40代の女性の妊娠報告が相次ぎました。
ただ、8週から10週ごろにかけて
「軽い出血」や「お腹のハリ」を訴えられ
安静を言い渡されるケースが多くてほんとドキドキ
こんな時によく処方されるのは
「ウテメリン」という名前の子宮平滑筋を緩める薬や
「ダクチル」という切迫早産の抗コリン薬。
※漢方で対処することもあります。
お腹の張りは一般的には、妊娠後期から多く現れたり
歩きすぎ、疲れた時、便秘で腸にガスが溜まった時
こんなときに、症状が出るものは心配があまりいらないもの。
ではなぜ妊娠初期からお腹が張るのか?
↓↓↓
それは、妊娠によって血流が子宮に集まってきて、
羊水も少しづつ増加する過程で、
子宮がものすごく伸びてゆこうとする時期。
また子宮を支える円靭帯(えんじんたい)が引っ張られることで
側腹部の張りや軽い痛みなどを感じるというわけです。
また、妊娠中に「歯槽膿漏」を持っていると
早産のリスクが4倍以上になることもわかっています。
これは、歯周病菌が血管のなかに入り、
炎症性のサイトカインを誘発し子宮を収縮させる
からだそうで、
赤ちゃんが低体重で生まれてくるリスク伴うので
ぜひ、歯と歯茎の健康は妊婦でなくても
妊活中からぜひ気をつけて欲しいのです。
今日は歯槽膿漏について書いてみました。
わたしも自身も1年ぶりに
歯をちゃんとチェックしようと思ったりしています。
そしてぜひみなさんもね〜〜