タマゴのち天使

日々の子宝カウンセリングのなかで「心が動いたこと」「伝えたいこと」を中心にアップ。
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抗生剤使用のあとは「プレ」と「プロ」バイオティクス両輪で

2023年04月26日

 

わたしの苦手な医薬品のひとつ

抗生物質

もちろん、しかるべき時には服用するけれど

でも、むやみには手を出さない。

それはなぜかというと、

腸内細菌叢が一掃されてしまうから💦

 

スクリーンショット 2023-04-26 22.21.08

少し前にラジオで小児科のお医者さんがおっしゃっていた。

 

抗生物質は腸に原爆を落とすようなもの。

悪い菌も死ぬけど、良い菌も全滅させちゃう。

だから免疫が落ちてしまう。

むやみに使っちゃいけないんです。

 

確かに日本では、医療現場での耐性菌が問題になっているし、
そもそも、ウィルス性の風邪など、
必要ではないときに乱用されているケースが多いとも聞く。

にしても「原爆っていう例えは強烈ですね・・・

 

✴︎

 

それに関連したお話しです。

 

体外受精の移植の際、良好胚を移植しても着床しない場合には

子宮内膜の着床能を調べる手段のひとつとして

「EMMA(エマ)」という検査があるのをご存知でしょうか。

子宮内膜に存在する細菌バランス

「子宮内フローラ」を調べる検査。

ひとそれぞれに、このフローラ=細菌叢のバランスが大きく違っていて、興味深いのです。

 

一般に、ラクトバチルスと言われる善玉菌が

90パーセント以上だと、子宮内の着床環境がベストと言われます。

EMMA(エマ)検査を行い、ラクトバチルスが少なかったり、

悪玉菌が優勢の場合、生殖医療では

「ラクトフェリン」という「膣座薬」を移植日直前まで入れるのです。

 

ざやく

 

 

うちの薬局では、カプセルのラクトフェリンを扱っており、

この名前を聞くことも多くなってきたのではないでしょうか。

ちなみに、大腸の細菌叢は子宮内の細菌叢とリンクするそうです。

ところが・・

みなさん、多々勘違いされていることがあるんです。

それは、

ラクトフェリンが「乳酸菌」だと思っている

ということ。

 

違うのです。。

ラクトフェリンは、菌ではなく
人の母乳などに含まれる「タンパク質」なのです。

簡単にいうと乳酸菌のえさ

免疫を高めるほか、自分の腸内の乳酸菌を元気にして、悪玉菌を増殖させないようにする、というのがその働き。

◉腸内の乳酸菌などの
善玉菌を増殖させ
有害な細菌の増殖を抑制。
宿主に有益な効果をもたらす成分や食品のこと
⇩⇩⇩
これを「プレバイオティクス」といいます。

ラクトフェリン」がこれにあたります。
ほか、野菜や果物、繊維など腸内環境を改善する食品なども。

そして、

「プロバイオティクス」とは

微生物、菌そのもの!
または、微生物や菌を含む食品 になります。

たとえば、ヨーグルトや麹菌などを含む味噌など。
他、乳酸菌の医薬品製剤なども。

 

特に、体外受精の移植前などは、

意識してこの2つを作り出す環境を整えましょう。

 

プレもプロも大切です。

 

腸活も菌活も大切ということ。

 

 

Illustration of a pink large intestine. Healthy foods such as natto and yogurt.

 

つい先日。

最高にグレードの良い胚盤胞を移植したのに着床せず、hCGもゼロだった!

という報告があり。

ちょうど3日前まで耳鼻科領域で抗生剤を飲んでいた。

そう聞くことがあって、、(むむーー

 

(もちろん原因はそれではないかと思いますが)

 

抗生剤をつかった直後は、原爆を落とされたあとなので

腸内細菌は焼け野原💦

 

特に、プロバイオティクスは存在しません。

 

環境をあらためて腸内というところかから整える!

ということ、思い出して記しました。

 

腸内環境を整えるともうひとつ、

いや、たくさん素晴らしいことが

ほかにももれなくついてくるんです

とても大切なこと。

また記しますね。

 

みなさま、良い連休をお過ごしください!!

 

 

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