GWの最終日,
お仕事があったかた、少しのんびりできたかた✨
そして
連休中も治療に忙しかった、というかたもおられたかと思います。
保険診療による不妊治療が開始となって
患者さんだけでなく
生殖医療を行うクリニックも
保険診療と自由診療のはざまで
(超)多忙と混乱が起きているように思えます💦
特に保険診療による体外受精は、
今までルーティンに行われていた技術や
薬剤が保険診療では使うことができなくなるケースがあって、
結局、今まで通りの自由診療を選択するケースが多くなっています。
保険で治療を行うには必ず夫婦同意の「計画書」を作成
途中で自由診療から保険診療に乗り換えはできません。
ご夫婦で取り組む「姿勢」が表在化したのは良いことかなぁと思う。
さて、
保険診療ではできなくなったこと
<採卵時>
・クロミッド(排卵誘発剤)が通算10錠までしか使用できない。
・hMG注射(より多くの受精卵を増やし育てる)も使用単位に制限。
・セトロタイドなど排卵止めに使う注射が使えない。
など
<移植時>
・貯卵(ちょらん)=凍結受精卵を貯める、ができない。
採卵して複数のタマゴがある場合、
基本、グレードの良いものから移植をしてゆくのですが、結局着床に至らず、次の移植で使うタマゴの質があまりよくないという場合(もちろん、見た目のグレードであり決して妊娠しないわけでない)とりあえずその卵は置いておき(貯卵)、次もまた採卵してみる!
という経験をされたかたもおられると思います。
しかし、それは保険診療では難しく、保険で採卵したら、移植で使い切るまで次の採卵はできないこととなっています。
貯卵は自由診療での体外受精をするしかありません
<ホルモン補充周期による移植>
・自分の卵巣の働きを抑え、予期せぬ排卵や黄体化を避ける点鼻薬(GnRHスプレー)は保険では使えなくなりました。
・不育症や着床後の血栓防止のためのバファリンが使用できなくなり、使用の必要のあるかたは自由診療を選ばなくてはなりません。
・内膜を厚くするためのエストラーナテープも保険では使える枚数に制限があるようで、なかなか内膜が厚くならず、追加が必要なかたは保険診療では難しいようです。
・2段階移植による2個胚の移植は保険診療ではできないが、2個胚の同時移植は保険適用で可能。(ただし、2個胚移植は、年齢や反復不成功などさまざまな条件をクリアしないとできない)
補足)2段階移植は「先進医療」のようです。
ですので、保険診療と一緒に混合診療が可能です。
ざっと思いつくまま書いてみましたが、
結局のところ、
オーダーメイド的な体外受精は
自由診療のほうが進めやすく
その選択を自分自身で行ってゆくには
相当、生殖医療について勉強せねばならず
心底難しい時代になってしまったと憂慮しています。
もし、治療という大海に乗り出し
荒波のなか航路に迷っているならば
妊活カウンセリングにお越しくださいね。
ゴールデンウィークは、
主人と弾丸旅行に出かけました。
とにかく間近で
「富士山ドーン!!」が見たい!と思ったのです。
飛行機の上から富士を見たことしかなかったので。
ホテル、マースガーデンウッドから朝焼けの富士山をのぞむ。
やっぱりパワーをもらえました✨
翌日は美術館巡り。
「光」を感じる作品にたくさん出会えました。
箱根はポーラ美術館
デンマークの画家、ハマスホイ。
1度リアルを見たいと思っていたので嬉しかった。
「光」を感じられるのは「影」があるから。
今週からまた頑張ろう。