もしかしたら
薬膳ブームがしずかにやってくるのかも。
と思わせる
水凪トリの原作マンガ
『しあわせは食べて寝て待て』
NHKでドラマ化されると、わたしの周りのあちこちでこの話題を耳にする👂
持病があって、体力もあるわけじゃない。
そんなことから、人間関係や
いろんなことに消極的になってしまう。
そんな主人公が薬膳や人間関係を通して
こころも体質も、変化を起こしながら成長してゆく。
きっとそんなストーリーなのかなと予測している。
漫画にしても、ドラマにしても、
ほのぼの〜としたゆるい、やさしい風が流れている気分になる
ただ、ドラマのシーンで気になったことがあって💦
それは
「大根って頭痛に効くのですか?」
と2名のお客様に聞かれたこと(!)
「コンビニの杏仁豆腐でも 咳によいのか?」
とかね
ここから考察です・・
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大根で頭痛はなぜ治ったのか?
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そして、再び
大根で頭痛を治そうとした主人公は
2回目のときは大根で治らなかったこと。
薬膳では、学びに必須の概念があって
それが「五味五性」(ごみごせい)
5つの味があって、5つの寒熱の性質がある。
そして五味は
食材が持つ「味」にも「はたらき」がある
ということ。
※私がよく使う漢方セミナーのスライドから抜粋 ↓
大根の五味は「辛(しん)」
とうがらしのような辛さのことではなく、
発汗させ血流をよくする辛さのこと。
同じ辛の食材には「生姜」もあったりして、
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薬膳的には
発汗させたり、血流を良くして
「邪」を飛ばすのが辛のはたらき
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このとき主人公は風邪の初期で
頭痛をおこしていたかもしれないということ。
だから、大根の辛味がからだのなかの熱を発散し
痛みが軽減したのかも。
(葛根湯で風邪初期の頭痛が緩和されるのと仕組みが同じ)
偏頭痛や緊張性の頭痛には奏功しなかったのかもしれません。
◉まとめ◉
このように、薬膳的な考え方は
食材の特性が、今起こっている体の状態に合えば
プラスにはたらきかけるもの。
逆にからだの状態に合わなければ、むしろ具合が悪くなったりします。
例えば
体が「熱性」(熱がこもりやすく暑がり、汗かき)のひとが
からだを温めるものばかり食べると発汗しすぎて
電解質やミネラルが流れ、むしろ調子が悪くなったりします。
(温め=万人向けの養生でなないということ)
薬膳は決して薬ではなく、
毎日の食のなかで取り入れるのが養生への道。
そして、その力を過信しないこと。
でも、自分に合った食養生を見出すことができたら
それは病気の予防にも最適で、
こころとからだを自愛できる最強のものとなるから。
漫画のなかのつかささんも言ってましたね。
「病気のあるひとに薬膳を教えることはできない」
あれは、薬膳を過信させない!
薬膳に依存させない!
むしろ愛ですよね。
いい人や〜笑
★
3月に島田薬局、和トリエから発売した
「まるごと食べる薬膳茶 thé Bon manger」も
薬膳の考えをもとに肝心脾肺腎にはたらきかける食材を使いました。
まさに、滋養できるおやつです。
添付の生姜紅茶に入れて飲むのが基本の食べ方ですが
アレンジはたくさんあり♡
もうすぐ、、待望の連休ですね。
みなさま、どうかすこやかにお過ごしください。